香りの情報

新入荷エッセンシャルオイルのご紹介 3

こんにちは、THE NOTE BAR表参道店の大内です。

 

THE NOTE BARに新しく入荷したエッセンシャルオイル(精油)第3弾です。

本日は一度聞いたら忘れられない印象的な名前をもったエッセンシャルオイル(精油)をご紹介します。

(画像をクリックすると商品ページに移動することができます)
  • ムフフ(Brachylaena hutchinsii)本日ご紹介するのは、「ムフフ」です。

もう、名前だけで印象的ですよね。「ムフフ」は初めて耳にされた方もいらっしゃるかと思いますが、東アフリカ原産のキク科の広葉樹、ブラキラエナ・フイレンシスの木から抽出されるエッセンシャルオイル(精油)です。別名がムフグウェやブラキラエナハッチンシーウッドなどとなかなか覚えにくい名称ですが、わかりやすい別名ですとアフリカンサンダルウッドとも呼ばれています。

 

キク科のエッセンシャルオイル(精油)と聞くと、カモミールやタンジーなどのフローラル系、またはマグワートやダバナなどのヨモギ系のイメージが想起されやすいですが、ムフフはウッド系、アフリカンサンダルウッドの名称をもつごとく、甘くバルサムを感じるウッディの奥にほのかにスモーキーさが感じられる香りです。

 

主要成分はα-アモルフェンをはじめカラメネンなどと、いずれもセスキテルペン炭化水素類の落ち着きのある香り、サンダルウッドオイルとブレンドすることで、サンダルウッドを上手く引き立ててくれる香りと言われています。

 

その名前を見るだけで、口角が上がってしまいそうなエッセンシャルオイル(精油)、ムフフですが、その香りもまた、心のバランスを保ち、落ち着きをもたらしてくれる魅力的な香りです。

サンダルウッドがお好きな方、また、優しいウッディ系がお好みの方には、ぜひ一度お試しいただきたいと思います。

 

 

さて、THE NOTE BARでは、サンダルウッドのエッセンシャルオイル(精油)も取り扱っております。サンダルウッドはビャクダン科の常緑の半寄生小高木で、古くから薫香として伽羅(きゃら)や沈香(じんこう)とともに焚かれて重用されてきた香木です。日本でも仏具や「白檀」としてお香に使用されており、落ち着いたその香りは、日本人にとっても馴染みのあるものとなっています。

 

そのようなサンダルウッドですが、エッセンシャルオイル(精油)は樹齢30~60年の木から採られ、中でも、インドのマイソール地方で産するものが最も高品質と言われています。

長年乱伐が続いた結果、絶滅の危機に瀕していると言われていましたが、THE NOTE BARで取り扱っているサンダルウッドは、南インドの持続可能な方法で倫理的に収穫されたもので、マイソール産を彷彿とさせる香りが特徴です。

 

非常に貴重なエッセンシャルオイル(精油)ではありますが、α-サンタロールとβ-サンタロールをはじめとするセスキテルペンアルコールを主成分とする深みのあるバランスの良いウッディノートは、古くから多くの方に愛されてきた、調香には欠かせない香りとなっています。まだお試しになってない方はもちろん、ご存じの方も改めて、ムフフとあわせてぜひ香り比べてみてください。

 

THE NOTE BARのブランドパルファム「新世界」や「サパンモヒート」でもサンダルウッドが採用されています。めくるめく香りの移り変わりのなかでラストを演出する「新世界」でのサンダルウッド、柔らかさと爽やかさをあわせもつスペアミントから清々しいウッディのシベリアンファーの香りを受け止める「サパンモヒート」でのサンダルウッド。それぞれにサンダルウッドの良さが存分に感じられるパルファムですので、サンダルウッドがお好きな方はこちらのパルファムもぜひ一度お試しいただきたいなと思います。

新世界
サパンモヒート

 

今回、最後にサンダルウッド繋がりで、もう一つご紹介させていただきたいエッセンシャルオイル(精油)がありまして、それが「アミリス」です。

アミリスはミカン科の樹木で、枝が明るく燃えるため「トーチ・ウッド」とも呼ばれ、松明として活用されているのですが、水蒸気蒸留で抽出されたエッセンシャルオイル(精油)は西インドサンダルウッドとも呼ばれているのです。

 

アミリスのエッセンシャルオイル(精油)もサンダルウッドと同様、セスキテルペンアルコールが主となっています。サンダルウッドに似た落ち着きと温かみのあるドライで素朴なバルサム系の香りはサンダルウッドの偽和剤としても使用されている香りですが、サンダルウッドと香りを嗅ぎ比べれば、その違いは分かりやすく、サンダルウッドのほうがより落ち着きや奥行きを感じられるのに対し、アミリスの方は比較的すっきりと軽やかに感じられます。柑橘系やフローラル系の香りとも相性がいいので、保留剤としてもお使いいただける使い勝手のよいエッセンシャルオイル(精油)です。

 

今回は新しく入荷したムフフとあわせて、サンダルウッド、アミリスについてご紹介させていただきました。

 

アフリカンサンダルウッドと呼ばれるキク科のムフフと、西インドサンダルウッドと呼ばれるミカン科のアミリス。そして本家、ビャクダン科のサンダルウッド。

 

それぞれの香りの響き合いをぜひ店頭で体験してみてください。