香りの情報

新入荷エッセンシャルオイルのご紹介 2

こんにちは、THE NOTE BAR表参道店の大内です。

本日も、THE NOTE BARに新しく入荷したエッセンシャルオイル(精油)について
ご紹介させていただきたいと思います。

(画像をクリックすると商品購入ページへ移ることができます。)

ニオイヒバ(Thuja plicata)

その名称から、原産国は日本ですかとご質問いただくこともあるのですが、こちらはアメリカのアメリカネズコ(Thuja plicata)という針葉樹の心材から抽出されるエッセンシャルオイルです。葉にさわるとパイナップルなどのフルーツの芳香が漂うことから、ニオイヒバという和名がついています。

書籍によっては、Thuja occidentalisの和名をニオイヒバと記されているものもありますが、THE NOTE BARのニオイヒバはアメリカネズコ(Thuja plicata)の心材から抽出されたものとなっています。

元来ニオイヒバは、ネイティブアメリカンたちの間で、トーテムポールやカヌーの資材としてや精神的な儀式に用いられ、生命の木と呼ばれていたそうです。トーテムポール、私は昭和世代なので小学生のときに学校で作ったりもしたのですが、最近はあまり一般的ではないでしょうか。トーテムポールとはネイティブアメリカンたちが、1本の丸太に人の顔や動物などを彫り込んだ柱状の木造彫刻で、家の中、家の前、あるいは墓地などに立てられてきたものです。もしかしたら子どものころ小学校の校庭で見たことがある!という方もいらっしゃるかもしれません。
(一説によると昭和時代の小学校でよくトーテムポールが作られていたのは、不要になった電信柱を再利用したからなのだそうです。興味深いですね。

本題に戻りまして、ニオイヒバについて、
ニオイヒバの和名は、ウエスタンレッドシダー、ツーヤ、米杉など様々な名前があります。ヒノキ科ではありますが、木目が日本の杉に似ていることから、紹介当初は米杉と呼ばれたようです。レッドシダーと聞くと、建材でご存じの方もいらっしゃるかもしれません。1本の木の中で材色の幅が広く、濃淡が大きく出てくるので、個性豊かな表情をもつことで注目されています。そんなニオイヒバの香りは、立ち上がりはグリーンの透明感、その奥にやや土っぽさを感じながら、深みのあるウッド調に変化していきます。奥行きのある神聖な香りで、当店の新作パルファム「苔寺」でも採用されている香りとなります。

苔寺

 

また、THE NOTE BARではニオイヒバ(ウエスタンレッドシダー)の他にも、「シダー」がつくエッセンシャルオイルがあります。

まずは、西の「ウエスタン」に対し、東の「イースタン」のレッドシダーからご紹介します。

「イースタンレッドシダー」とも呼ばれるのは「シダーウッドバージニア」。学名はJuniperus virginianaで、こちらもヒノキ科の心材から得られるエッセンシャルオイルです。

バージニアンジュニパーや、ビャクシンとも呼ばれ、その香りはウッディとアーシーを兼ね備え、軽やかななかにほんのりバルサムを感じられる香りです。

そして、もうひとつ「シダーウッドテキサス」です。

こちらの学名は、Juniperus mexicana。マウンテンシダーやメキシカンシダーとも呼ばれます。バージニアよりも深いコク、粘りのあるウッディでバルサミックな香りは、芳香浴だけでなく、調香にもとても使い勝手の良い香りです。

 

ヒノキ科のシダーとしては、他にも「シダーリーフ」があります。こちらはリーフという名から想像されるかと思いますが、ノーザンホワイトシダーとも呼ばれるThuja occidentalisの葉と枝から抽出される香りです。Occidentalisというのはラテン語で「西方の」という意味からつけられた属名だそうです。

針葉樹の葉ならではの清々しい森林を思わせる香りは、他の木部から抽出される香りと重ねることで、よりウッディの広がりを出すことができます。

シダーウッドのエッセンシャルオイル(精油)各種ご紹介してきましたが、最後に「シダーウッドアトラス」をご紹介させていただきます。上記でご紹介したシダーがいずれもヒノキ科だったのですが、こちらマツ科のCedrus atlanticaから抽出される香りとなります。

モロッコのアトラス山脈の森から採られる樹木なので、アトラスシダー、アトランティックシダーなどと呼ばれますが、針葉樹の中でも最も大きく、樹高は30m以上になり、幹の直径は約2mまでの太さになると言われています。

古くは神への固い信仰心を象徴する木とされ、地面からまっすぐ天に向かって伸びていくその姿から、シダーウッドアトラスのエッセンシャルオイル(精油)は目標に向かって頑張っている最中の人、これから何かを頑張りたい!という人を応援してくれる香りだともと言われています。

これから試験や受験を控えている方にもおすすめのエッセンシャルオイル(精油)ですね。

そのようなシダーウッドアトラス、香りのほうもヒノキ科のシダーとは一線を画するウッディ、樹脂のようなまろやかな甘みを持っています。少し男性的な印象を感じられる方もいらっしゃいますが、深く落ち着きのあるウッディは香りの保留剤として、パルファムでも香りの土台を支えるベースノートとして重用されています。

今回はシダーの香りについてご紹介させていただきました。

 

ご紹介したエッセンシャルオイル(精油)はすべて店頭にて香りをお試しいただけます。

各種パルファムもご案内させていただきますので、

それぞれの香りの響き合いをぜひ店頭で体験してみてください。